新しい価値観を生み出す総務グループ事業「JCエキスポ2017」
■場所
イオンモール名古屋茶屋 1階ガーデンコート
■日程
2017年10月22日(日) 11時00分~16時00分
■担当特別委員会・委員会名
総務グループ(オリエンテーション特別委員会・財務委員会・総務委員会)
<(1)職業体験ブース(常設)>(1階ガーデンコート) 報告写真(当日)
【概要】
職業体験ブースでは、子供たちに世の中には様々な職種が存在することを知っていただくと共に、体験した職業に就きたいと思う原体験となる経験をさせることで、夢や目標を持つきっかけとなる機会を提供しました。また、夢や目標を持つきっかけとなる原体験を経験した子供の様子を見たその親が夢や目標を持つことに興味を持っていただきました。
【目的】
世の中に存在する数ある職業の中から、子供たちに就きたいと思う職業と出会う機会を提供し、夢や目標を持つ原体験となる経験をしていただくことを目的としました。
【目的を達成した点】
「ブースを訪れていただいたお子様は、目標を達成することの楽しさや、難しさを体験することができたと思われますか。」という質問に対して、「両方できたと思う」と回答された方が42.8%、「楽しさは体験できたと思う。」が33.1%となり、肯定意見が合計75.9%となったことから、原体験を楽しむ目的は達成できたと考えます。また、完成した時には、すぐに保護者に見せに行ったり、保護者と共に喜んだり、記憶に残る原体験をしていただくことができました。
【目的を達成しなかった点】
参加者の多くが未就学児ということもあり、うまくいかなかった理由はなぜなのか、また、どのような原理になっているのかをきちんと理解していただくことが難しかったです。「ブースを訪れていただいたお子様は、世の中に様々な職業があることを知ることができたと思われますか。」という質問に対して56.6%の方が「職業として認識することは難しかったと思う」と回答しました。また、「知ることはできなかったと思う」という回答が19.3%あり全体の約75%の方が職業としての認識をすることができませんでした。参加者が制作に夢中になり、職業としての側面が認識されていなかっと考えます。仕組みや原体験だけでなく職業としてたどり着くまでの方法などを教える機会を増やす工夫が必要でした。
【検証】
「ブースを訪れていただいたお子様は、目標を達成することの楽しさや、難しさを体験することができたと思われますか。」という質問に対し、両方あるいはどちらかは体験できたという回答の合計が93.8%ありました。また、より良い物にしようと長い時間作業をしていただいた参加者もいました。「難しさは体験できたと思う。」という回答が17.9%あり、失敗しても最後までやり遂げること、完成して披露することを保護者の前で見せることはあまりないので、参加者並びに保護者にとっても良い体験になったと考えます。
①ネイリスト・メイクアップアーティスト・ヘアメイクアーティスト体験ブース
【概要】
会員に協力を依頼し、来場した子供(特に女の子)たちにネイル・メイク・ヘアメイクを行っていただきました。1回当たりの体験時間は30分、ネイリスト2名、メイク&ヘアメイクアーティスト2名で子供たちに指導を行いました。
【目的】
子供たちにネイル・メイク・ヘアメイクを体験していただき、なりたい自分になることの楽しさを感じてもらうと共に、リアリティを持ってネイリスト・メイクアップアーティスト・ヘアメイクアーティストになるという、夢や目標を実現させるために努力が必要であることを感じてもらうことを目的としました。
【目的を達成した点】
自分の手で好きなメイクができることが参加者の好奇心と達成感を醸成し、記憶に残る原体験をしていただくことができました。また、思い思いのデザインにするため試行錯誤しながら楽しく体験していただけました。
【目的を達成しなかった点】
自分で行うことをあきらめて、スタッフに頼るケースが散見されました。時間と手間がかかるので小さな子供には少し難しかったかも知れません。参加年齢が幅広く、スペースに限りはありましたが、もう少し簡単なメイクを行うコーナーがあっても良かったと考えます。
【検証】
終了後に自分の施したメイクを誇らしげに保護者に見せる子供も多く、達成感のある原体験ブースでした。やり遂げることで得られる達成感を提供しないことには、参加者にかえって自分には向いていないと思わせてしまうからです。しかし、全体的にはスタッフの手を借りながらも最後までやり遂げる参加者が多く、普段経験できない原体験を提供できたと考えます。
②マジシャン体験ブース
【概要】
プロマジシャンの会員に協力を依頼し、来場した子供たちにマジックを披露していただきます。また、来場した子供たちに、子供でもできるマジックの体験(出現するステッキ・カラーリングブック・カードマジック)をしていただきます。
【目的】
子供たちがプロマジシャンという職業に触れる機会は少ないため、子供たちにこのような職業があることを知っていただき、また、子供たちが実際にマジックを覚える過程で、マジックを成功させたという成功体験と失敗した時の苦労を実際に体験することで、リアリティを持ってプロマジシャンになるという、夢や目標を実現させるために努力が必要であることを感じてもらうことを目的としました。
【目的を達成した点】
仕組みを知り自分でもマジックができるという体験をすることで、何事もやればできるという意識を醸成することができました。また、うまくいかなくても何度も繰り返し成功できた参加者には練習すればできるという経験をしていただけたと考えます。
【目的を達成しなかった点】
マジックの種明しを知ることが目的になってしまい、自分でできたらそれで良しとする参加者や、また、職業を知ってもらうよりも見て楽しむ参加者がいましたので、職業としての側面をもう少し話題として提供する工夫が必要でした。
【検証】
普段見ることはあっても自ら行う機会がとても少ないマジックの体験ブースということで非常に人気がありました。ただマジックを見て楽しむのではなく、仕組みを知り、練習をし、成功できた体験は参加者にとって有意義な経験であったと考えます。
③フラワーデザイナー体験ブース
【概要】
来場した子供たちに、フラワーアレンジメントの作成を体験していただきます。専用の器に、自分の感性で、様々な花や葉っぱを飾り付けていただきます。
【目的】
子供たちが試行錯誤しながらフラワーアレンジメントを行う過程で、正解がないフラワーアレンジメントの難しさを感じてもらうことができ、1つの作品を作り上げるために努力を重ねていくことの大切さを感じてもらうことを目的としました。
【目的を達成した点】
なかなか自分のイメージ通りにはいかない場合が多かったですがフラワーアレンジメントの難しさを知っていただき、やり遂げたことへの達成感はより強いものになったと考えます。また、個性が強く出るので原体験をして興味を持っていただけたと考えます。
【目的を達成しなかった点】
正解の形がないので、周りが褒めても自分では納得できずに終わる参加者がいました。良くも悪くも個性が出るので、ただ褒めるだけではなくどこがどう良いのかをスタッフから声がけをもっとする必要がありました。
【検証】
フラワーアレンジメントの楽しさ、難しさ、そしてやり遂げた達成感を感じていただくことができました。完成した作品は持ち帰っていただいたので、自宅にて親子でフラワーアレンジメントの話をしていただけたと考えます。ただ経験するだけでなく、親子で再度話題にすることでフラワーアレンジメントに興味を持つきっかけになったと考えます。
④建築士体験ブース
【概要】
建築士の会員に協力を依頼し、来場した子供たちに家の図面を描いてもらい、ミニチュアの家作り体験をしていただきました。まずは、家を建てるために必要な図面を描いてもらい、その図面に基づいてスチレンボードを使ってミニチュアの家を作り、作った家にクレパスで色を付けていただきました。
【目的】
子供たちが図面を描いてミニチュアの家を建てるという体験をする過程で、図面を描くことの難しさや図面に従って材料を切り出すこと、家を組み立てることの難しさを感じてもらい、リアリティを持って、建築士になるという夢や目標を実現させるために努力が必要であることを感じてもらうことを目的としました。
【目的を達成した点】
材料を切り出す難しさ、組み立てる難しさを体験していただくことができました。自分の思い思いの色を着色し、個性ある作品が多く作られました。
【目的を達成しなかった点】
学校の図工の延長にしか感じていない参加者が多く、そこから建築士が実際にどう家を建てるのかを体験していただく工夫が必要であったと考えます。
【検証】
家を建てるというよりも、こんな家に住んでみたいという思いで作成している参加者が多く、職業としての建築士というイメージが湧きづらく終わってしまいました。しかし、原体験を通じて、興味を持ち、いずれ自分で好きな家を作るという夢や目標のきっかけになったと考えます。
⑤エンジニア体験ブース
【概要】
第67年度の名古屋青年会議所の事業である、未来を彩るテクノロジーを研究する事業で作成したリニア作り体験を行っていただきます。
【目的】
子供たちが磁石等を使ってリニアを作るという体験をする過程で、リニアがどのような仕組みで動いているのか、うまく走らせるためにはどうすれば良いのか等を考えてもらい、リアリティを持ってエンジニアになるという、夢や目標を実現させるために努力が必要であることを感じてもらうことを目的としました。
【目的を達成した点】
身近にある材料を使って、物を動かすことができる経験は普段あまり考えることも少ないので、貴重な体験だったと考えます。また、完成してもより良い物を作ろうと長い時間作業している参加者も多くいました。
【目的を達成しなかった点】
リニアが動く原理を説明しても、作品がどうリニアにつながるのか理解できない参加者が多くいました。なぜ動くのかよりもどうすれば早く綺麗に動くのかに意識がいってしまい、職業としてのエンジニアという意識を醸成することができませんでした。
【検証】
建築士同様に、エンジニアという職業のイメージが伝わりにくく、参加者には職業としてのエンジニアという目標を与えることはできませんでした。しかし、実際に動く様子を見て興奮する参加者も多く、その場で仕組みは理解できなくてもこれから興味を持っていただける体験になったと考えます。
<(2)名古屋青年会議所会員とRIZAPトレーナー&Tarzan編集長との鼎談> 講演録
登壇者:RIZAPトレーナー管野翔太氏・Tarzan編集長大田原透氏・総務委員会委員長 高橋雅大君
【概要】
名古屋青年会議所会員とRIZAPトレーナー&Tarzan編集長との鼎談では、肉体のトレーニングという実例を基に、年齢を重ねても理想の自分でいることの大切さについて確認し、大人にもなりたい自分になるために継続して努力することの重要性を学んでいただきました。
【目的】
年齢を重ねても理想の自分でいることの大切さについて大人にも確認していただき、なりたい自分になるために継続して努力することの重要性を学んでいただくことを目的としました。
【目的を達成した点】
参加していただいた方のうち、「大いに思った」が62%あり、「少し思った」と回答された方も38%いました。なりたい自分になるためにやみくもにトレーニングをするのではなく、常に目的となりたいイメージを持って継続して努力することの重要性を学んでいただけることができました。
【目的を達成しなかった点】
継続的にトレーニングをすることが大切なことと感じつつも、何か近道はないだろうかと考えて参加している方もいました。また、トレーニングだけに時間を使えないので現実的に今後トレーニングをしてみようというきっかけには弱かったと考えます。参加員数が少ない結果であったため、多くの市民に継続して努力することの重要性を発信することができませんでした。
【検証】
トレーニングと共に、どのような食事を摂るのが望ましいのかといったストイックな内容で、中身の濃い鼎談であったと考えます。参加した方の回答のうち、「大いに思った」と回答した方が62%、「少し思った」と回答した方が38%いたように、専門家の話は効果的であったと考えます。しかし、施設に多くの往来者がいるなかで講演の途中からは参加しづらい内容になってしまいました。また、気温が低い中、野外に長椅子で1時間座ることに抵抗もあったと考えます。
<(3)RIZAPトレーニング体験>
【概要】
RIZAPトレーニング体験では、(2)の鼎談での内容を実現するための手法を学び、理論をすぐに実行に移すことで、大人が子供のお手本となる必要性を実感していただきました。
【目的】
鼎談での内容を実現するための手法を学び、理論をすぐに実行に移すことで、大人が子供のお手本となる必要性を実感していただくことを目的としました。
【目的を達成した点】
鼎談での理論を実践することで、参加者には限られた場所と時間であっても有効なトレーニングができることを体験していただきました。自宅でもできるトレーニングを実践したことで、自宅で子供の前でトレーニングを行い、お手本となることが実現できる方法を学びました。
【目的を達成しなかった点】
大人が子供の見本となるためには、継続して結果を出さないといけないので、今回は体験トレーニングということもありどこまで今後できたのかを検証することが難しいと考えます。
【検証】
興味はあってもなかなか体験することの少ないRIZAPのトレーナーの方の指導ということもあり、参加者はトレーニングに積極的に取り組んでいました。「親が子供のお手本として、夢や目標に向けて努力する姿勢を示していくことが重要だと思われましたか。」という質問に対し、参加した方の回答のうち約87%の方が「大いに思った」と回答しました。それと同時に普段の運動不足を痛感することとで、理想と現実の差を把握し、成りたい自分へ向けてのきっかけになったと考えます。